track(トラック)要素は音声、動画ファイルに同期する外部のテキストトラック(字幕のデータなど)を埋め込みます。1つのaudio、video要素内に複数のtrack要素を記述できるが、1〜3の条件をすべて満たす場合は、1つのaudio、video要素内に1つしか記述できない。

track要素説明
カテゴリーなし
コンテンツモデル
使用できる場所audio、video 要素の子要素として。ただし、あらゆるフローコンテンツより前。

track要素で使用できる属性

属性名説明
グローバルすべての要素で使用できる属性
kindkind属性に指定できる値については、下のkind属性に指定できる値を参照ください。テキストトラックの種類を指定する。
src外部リソースのURI文書内に埋め込む画像やスクリプト、他の HTML 文書など、外部リソースの URIを指定する。
srclangsrclang=”ja”
srclang=”en”
など。
track 要素においてテキストトラックの言語を指定します。指定する値は、グローバル属性であるlang 属性と同じです。
label・テキスト
label=”日本語”
label=”英語”
など。
command要素やtrack要素において閲覧者に表示するコマンドやテキストトラックのラベルを指定する。値は空でない文字列で、command 要素においては必須属性となります。
default*論理属性(属性名だけで指定可能)

default
default=””
default=”default”
track 要素においてこの属性が指定されたテキストトラックが、デフォルトのテキストトラックであることを表します。1つの audio、video 要素内に、この属性が指定されたテキストトラックは複数指定できない。
説明
subtitles外国語の字幕を表します。この値が初期値です。audio、video 要素によって提供される動画や音声で使用されている言語と、異なる言語の字幕を提供する場合に使用します。例えば英語音声に対して、日本語字幕を提供する場合などが該当します。
captionsノイズが多くて音声が聞き取りにくい場合、あるいは閲覧者が聴覚障がい者の方など、音声が利用できない場合に対するテキストトラックを表します。
descriptions動画の内容をテキストで説明したものを表します。例えば、画面を見ずに操作するような場合、あるいは視覚障がい者の方など、画面を見ることができない場合に、その内容をテキストで説明します。このテキストトラックは音声合成ソフトで利用されることが想定されます。
chaptersチャプター (場面ごとの) タイトルを表します。例えば再生位置を移動するためのユーザインタフェースとして利用されることなどが想定されます。
metadataクライアントサイドスクリプトから利用する目的のテキストトラックを表します。このテキストトラックは画面に表示されません。

使用例

<video src="./IMG_0920.mp4" controls>
 <track kind="subtitles" src="./IMG_0920.vtt" srclang="ja" label="日本語" default>
 <track kind="subtitles" src="./IMG_0920.vtt" srclang="en" label="English">
</video>

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